和楽器

能、狂言を演じる舞台において、先ず笛の響きが何よりも厳粛な気持ちにさせられ、続いて小鼓、大鼓と進み、観る方も気分も高まるというか、笛、小鼓、大鼓の役割は不思議という他ありません。
若い頃は笛、尺八の音色は悲しくなるメロディーに聞こえましたが、この歳になると日本の楽器すべてが、奥深い音色を出すことが、分かってきました。
以前にも書いたと思いますが、尺八でのポップスをラジオで聞いた時は、洋楽器で聞くのより数倍いい気分になったのを覚えています。