落語 藪入り

「藪入り」という言葉を、今のお若い皆々様方にはご存じないでしょうが、その昔、奉公に出た人には正月とお盆にしか「休み」というものはなかったことを。現在では考えられないこっちゃですよ。小三治師匠の「藪入り」を久々に聞きましょうと再生、師匠の見事な話術に涙してる私めです。次に一回聞いた「鹿政談」って、確か奈良の鹿の話だということしか思いだせなかったので聞くことに、今回は心して念入りに聞きましたところ、これがどっこい、実に面白いというか、師匠の緻密な「笑い」が多々あり、前に聞いた時はボケーっと聞いていたのか、緻密な笑いのあることに気がつかなかった!「鹿政談」という演目名がなんか小難しいように思われて、ついついのん気に笑える落語を選んで聞いていましたが、「鹿政談」」を研究すべし!と思った次第であります。江戸が息づく古典落語50席か権太楼の大落語論という本でおっしゃっておられましたが、「千早振る」は難しくて私はやりませんと、今では「千早振る」は小三治師匠ぐらいしかやってませんねとも。そう言えば「鹿政談」も小三治師匠以外では聞いたことがない。折角小三治師匠の「全集」なるものを買ったのだから、今年は全作を丁寧に聞いていこうと。90年代の国立劇場での収録なので小三治師匠がお若いお若い!!