天声人語から

ここしばらくの間で、個人的に最も耳に残った言葉は、「とりま廃案」「それな、それな」だった。安保法案に反対する高校生たちが街頭で繰り返しコールしていた。若者言葉なので、首をひねる方も多いだろうとあり、「とりま」は「とりあえず、まあ」を縮めたもの。「それな」は「そうだよね」とか「その通り」という相づちらしい。文化庁は毎年、国語に関する世論調査をしている。3年前の調査によると「中途半端でない」を「半端ない」と端折る人が、10代では7割近くいたが、更につづめて「パネェ」と言っている人も、今や珍しくないとか。「やばい」を「とてもすばらしい」の意味で使う人は、10代で9割強、20代でも8割近くいるという記事だが、
いやはや、おどろき、もものき、さんしょのきである。
これもみな、ケイタイ、スマホのやりとりの影響もあるのでは?
ますます、漢字が書けなく、意味も分からない日本人になりつつあるわけだ!