年齢と尺八

20代の頃は尺八の音はなんとも、もの悲しく聞こえ好きになれなかったが年齢を重ねた昨今は、和楽器の音色の良さを痛感している。何年か前にラジオから洋楽を尺八演奏で聞いた時は、和楽器がこんなにも素晴らしい!のかと思った。クラリネットなんか比べものにならないほどの感銘を受けたのを記憶している。で、4/29日にNHKスイッチインタビュー吉永小百合×藤原道山の番組を見て、藤原道山さんはピアノを習わせられていたが、嫌で尺八の道に進まれたとのことでしたが小学生で、しかも初めはまったく、音が出なかったと仰っていましたが、途中で止めることなく尺八奏者の第一人者となられているのには、目に見えない力の何かが働いていると信じる者の一人です。5/15日の朝日新聞―教育面に「新学年の思い」(小中高生の毛筆作品を紹介する「書く」のコーナーで新年度の思いを募集し、200点以上の中からユニークな作品を紹介というところで、「和」で気分すっきりだという見出しで甲府市立北中学校3年の矢崎航一さん(14)は小6の頃から尺八を習っている。同級生の親戚で、邦楽をやっている女性から誘われた。学校で習うリコーダーと違って息の使い方が難しく、初めてまともな音が出せたのは2〜3週間経ってからだった。「和」のもんが大好きでお菓子はケーキよりも金つば、最中、ようかんが好物。今どきの中学生には珍しく、携帯ゲームには興味がない。「同級生はLINEとかでつながっているみたいけど、特に不便は感じません」書道教室にも通っているとあり、航一さんの「尺八に学ぶ」という字が載っていましたが、まあこれが見事な字で、画数の少ない尺、日本数字の八はまっこと難しいのに惚れ惚れする字で、この記事を見て第二の藤原道山出現?かと。また、この中学生矢崎航一さんにも「目に見えない力が働いている」ように思います。